『のこす!いかす!!マンガ・アニメ・ゲーム展 in Tokyo 2025』/開催期間:2025年6月14日土曜日〜6月22日日曜日(ただし6月17日火曜日は休館します。)/会場:国立新美術館 展示室2B/観覧費:無料 『のこす!いかす!!マンガ・アニメ・ゲーム展 in Tokyo 2025』/開催期間:2025年6月14日土曜日〜6月22日日曜日(ただし6月17日火曜日は休館します。)/会場:国立新美術館 展示室2B/観覧費:無料

イントロダクション!!!

文化庁では、マンガ・アニメ・ゲームを「メディア芸術」の一部と位置付け、10年以上にわたって、様々な形で、関連する資料のアーカイブ事業を行ってきました。

これらマンガ・アニメ・ゲームへ高い社会的関心が集まるとともに、近年、それらに関する〈アーカイブ〉(収集・保存・活用)も注目を集めつつあります。

しかし、そうした事業がどのように実施され、現在のマンガ・アニメ・ゲームの文化を支えているのかは、あまり知られていません。

そこで、本展では、文化庁によるメディア芸術振興のひとつ、「メディア芸術連携基盤等整備推進事業」の成果を活用する形で、マンガ・アニメ・ゲームのアーカイブにおいて、どのようなモノが、どのような形でアーカイブされているのかといった現状を知ってもらうと同時に、今後、何をどのように集めるのか、つまり〈のこす〉のか、そして、それらをどのように〈いかす〉のか、そのあり方や意義について、来場者と一緒に考えます。

文化庁メディア芸術連携基盤等整備推進事業とは!!!

文化庁では、平成22年度から、我が国のマンガ、アニメ、特撮、ゲーム等のメディア芸術の振興を企図して、メディア芸術に係る産・学・館(官)にまたがる関係機関等の連携・協力の推進、及び我が国でこれまで創造されてきたメディア芸術作品を保存・活用するために必要な基盤となるメディア芸術作品の全体像(作品情報及び所蔵情報)の調査を行ってきました。令和2年からは、各種の知見等の共有や共創の具体的な機会の創出のためには、共通の課題を有するものについては、一体的に進めていく必要が明らかとなったため、ネットワークの構築及び情報基盤の整備、アーカイブの推進支援の3つの側面を「メディア芸術連携基盤等整備推進事業」として実施しています。

情報基盤の整備については令和5年度より「メディア芸術データベース」の運営を国立美術館に移管。

開催概要!!!

展覧会名

のこす!いかす!!
マンガ・アニメ・ゲーム展
in Tokyo 2025

開催期間
2025年6月14日(土)〜6月22日(日)
会場
国立新美術館 展示室2B
料金
無料
開館時間
午前10時~午後6時 (最終入館は閉館の30分前まで)
※ただし、20日(金)は午後8時閉館、22日(日)は午後2時閉館
休館日
6月17日(火)
主催
文化庁
共催
立命館大学ゲーム研究センター、京都精華大学国際マンガ研究センター、京都国際マンガミュージアム、一般社団法人日本アニメーター・演出協会(JAniCA)、一般社団法人日本ゲーム展示協会(JAGE)
協力
エクラアニマル、おおひなたごう、株式会社アートスタイル/ガレリア表参道原宿、株式会社講談社、株式会社小学館集英社プロダクション、株式会社スマイルカンパニー、株式会社双葉社、狩撫麻礼著作権継承者、川崎市市民ミュージアム、佐川俊彦、すがやみつる、たなか亜希夫、田中保、ちばてつや、中村はつ子、萩岩睦美、羽倉佳代、増村十七、村上裕子、村上もとか、ヤマザキマリ、株式会社プロダクション・アイジー、シンエイ動画株式会社、有限会社六方、認定NPO法人アニメ特撮アーカイブ機構(ATAC)、東京藝術大学、日本ゲーム博物館、株式会社タイトー、株式会社セガ、株式会社スクウェア・エニックス、ナツゲーミュージアム、OBSゲームリサーチ、株式会社ツェナワークス、コト・モノ・ラボ、ZEN大学コンテンツ産業史アーカイブ研究センター
ワーキンググループ
●マンガ分野展示制作
イトウユウ(京都精華大学国際マンガ研究センター)、新美琢真(京都国際マンガミュージアム)
●アニメ分野展示制作
大坪英之(一般社団法人日本アニメーター・演出協会)
●ゲーム分野展示制作
小出治都子(ZEN大学/一般社団法人日本ゲーム展示協会)、尾鼻崇(立命館大学/一般社団法人日本ゲーム展示協会)、手塚武(大阪国際工科専門職大学/株式会社ムゲンコンボ)、半澤雄一(日本ゲーム博物館)

みどころ!!!

展示構成

  • 文化庁事業における、これまでのマンガ・アニメ・ゲームのアーカイブの試みを、パネル等で紹介します。
  • マンガ・アニメ・ゲーム各分野において、企画から商品製造まで、それぞれの作品が消費者の手に渡るまでのプロセスを、その過程で生まれる中間生成物やそれらを作るための支持体・画材といった実際の「モノ」とともに紹介し、「ポピュラー文化のアーカイブ」と言った時の対象の幅広さを可視化し、実感してもらいます。
  • どのように〈のこし〉、〈いかし〉ていくのか、様々な保存団体や企業、大学、作家自身などの試みを紹介しつつ、今後のアーカイブについて、来場者とともに考えます。

マンガ分野

イラスト: すがやみつる
©すがやみつる / 小学館
© TAITO CORPORATION
  • マンガ作品が創られ、読者の手にわたるまでの過程において産み出される、様々なモノ
    • マンガ原画(原稿)と、その画材や作画道具、ネームや下描きの現物
    • マンガ雑誌からお気に入りの作品を切り抜いて製本した読者自作の「マンガ単行本」
      ほか
  • マンガ原画を〈のこし〉、〈いかす〉ことを目的とした試み
    • マンガ家・竹宮惠子/京都精華大学国際マンガ研究センター/京都国際マンガミュージアムによる、精巧な複製原画を作成する「原画’(ダッシュ)」プロジェクト
    • マンガ家・萩岩睦美による、過去の自作を、より耐久性の高い画材で描き直す「再現画」プロジェクト
    • 東日本大震災で被災した、マンガ家・たなか亜希夫によるマンガ原画
      ほか

展示物の一例

東日本大震災で被災した、マンガ家・たなか亜希夫によるマンガ原画

©狩撫麻礼・たなか亜希夫/双葉社

アニメ分野

イラスト: 毛利和昭
©すがやみつる/シンエイ
  • アニメの視聴機会と、本展で取り上げる範囲
    • 「わすれなぐも」(プロダクション・アイジー)を事例とした、オリジナル素材が持つ魅力を間近に見ることができる展示
  • アニメが企画され、放送・視聴できるまで(企画~放送・上映~販売)
  • アニメ制作の流れ
    • アニメ制作(プロダクション工程)の詳細解説
  • アニメ制作過程で生まれる中間素材の事例の展示
    • 絵コンテや原画・動画素材、セル画やトレスマシンなどの実物展示
  • ほか

展示物の一例

紙に描かれた描線をセル画に転写するトレスマシン

※ 写真はイメージです。

ゲーム分野

イラスト: Furuya Yukiko
©すがやみつる / 小学館
© TAITO CORPORATION
  • 本展で取り上げるゲームの射程
    • ゲームを〈のこす〉必要性について
    • ゲーム分野「ならでは」の特徴について
  • ゲームの動態保存の難しさと「ゲーム保存」の射程を考える
    • 日本ゲーム博物館におけるゲームの保存・修理過程
    • 「Pengo」(セガ)のデモ画面から、ブラウン管テレビと液晶モニターでの見え方の違いを見てみる
  • 「ゲームセンターあらし」の作中の一場面を再現
    • 「スペースインベーダー」(タイトー)をプレイ可能状態で展示

展示物の一例

「Pengo」(1982)/セガ

©SEGA

出品一覧!!!

関連イベント!!!

「スペースインベーダーの日」記念イベント
Happy Birthday, SPACE INVADERS!

2025年6月16日、「スペースインベーダー」は誕生から47周年を迎えます。そして今回、47回目の誕生日を来場者の皆様とともに祝うべく、特別イベントを開催します。「スペースインベーダー」の開発者である西角友宏氏、展覧会キービジュアル『ゲームセンターあらし』の作者すがやみつる氏、モデレーターとして、アーケードゲームの歴史や社会背景に精通したおにたま氏をお迎えし、社会現象となり、マンガ・アニメにも波及していった「スペースインベーダー」流行の全貌を語っていただきます。

さらに当日は「スペースインベーダー」のプレイ体験イベントも開催予定です。この特別な日をともに過ごしてみませんか。

登壇者
西角 友宏 氏/株式会社タイトー アドバイザー
すがやみつる 氏/マンガ家
おにたま 氏/Onion Software 代表

司会
小出 治都子 氏/日本ゲーム展示協会

日時
2025年6月16日〈月〉 15時〜18時
会場
国立新美術館 講堂
定員
150名(事前申し込み制・先着順)
費用
無料
言語
日本語
詳しく見る

ゲーム開発資料を読み解く
ワンダープロジェクトJ 機械の少年ピーノ

1994年に発売され、当時としては画期的なゲームデザインで多くの注目を集めたスーパーファミコン用ソフト『ワンダープロジェクトJ 機械の少年ピーノ』。

「のこす!いかす!!マンガ・アニメ・ゲーム展 in Tokyo 2025」では、本ゲームの開発過程やプロモーション活動に関する貴重な資料を多数展示しています。これらの資料は、当時プロデューサーを務めた藤本広貴氏が保管していたもので、後に株式会社スクウェア・エニックスの「SAVEプロジェクト」を通じて発見・整理されたものです。

本セッションでは、当時プロデューサーを務めた藤本広貴氏をお招きし、展示とトークの両面から『ワンダープロジェクトJ 機械の少年ピーノ』の魅力に迫ります。

登壇者
藤本 広貴 氏/株式会社スクウェア・エニックス グローバルIP&マーチャンダイジングセンター グローバルビジネス開発ディビジョン ディレクター

司会
小出 治都子 氏/日本ゲーム展示協会

日時
2025年6月20日〈金〉 18時〜20時
会場
国立新美術館 講堂
定員
150名(事前申し込み制・先着順)
費用
無料
言語
日本語
詳しく見る

アクセス!!!